ブルーベリー畑から逃げてきたお話① 日本人はカモです。。

1ヶ月間で「シドニーアデレード → ウールグールガ → アデレード」という、ものすごい大移動をしてきました。

この短期間に起こったことのうち、今回はウールグールガで経験した10日間のファームジョブについて書いていくよ :)

★★★

オーストラリアのワーキングホリデーが面白くて、人手の足りない地域へ行って (農業とか)指定された業種で88日間働くと、ビザを延長できるルールになってます。

 

2年目のセカンドビザの権利さえあれば オーストラリアでの滞在をそのまま延長することもできるし、(いったん帰国するのも含めて)他の国へ行ってから「やっぱりまたオーストラリアへ戻りたい!」となった場合にも ワーホリビザを使ってまた1年滞在できることになっている。

ワーホリの人たちに魅力的なメリットを提示して 人手不足を解消しようだなんて、お互いに嬉しくて素敵なアイデアですよね。

 

私は、

ここで過ごすうちに オーストラリアがすごく気に入って「もっとここに居たい!」と思うかもしれないし、もしかしたら帰った後にまたオーストラリアへ行きたくなるかもしれない。

最初のうちは まだこの国のこともよく知らないから、まずは選択肢を増やすべく「オーストラリアのワーホリといえば!」なファームジョブを探すようになりました。

日本で大規模な農業とか、あんまり経験することもなさそうだからね。笑

 

★★★

お仕事を探すために使ったのは Facebookの「Famz」という、ファームジョブの求人がたくさん見られるグループです。(投稿は日本語もあれば英語のも混ざってます)

そこで気になった投稿の1つにメッセージを送り、晴れてファームでのお仕事をゲットししました!

 

すぐにでも働きたくて最短で行けるフライトを予約し、10万円ほどかけて向かったけれど、その後は なんと10日間で移動することになりました。。

まずは、どんなファームへ行ったのかを書いていくよ。

 

★★★

私の行ってきた Woolgoolga(ウールグールガ)は、ファームで有名なコフスハーバー近くの小さな田舎町。

そこで、ブルーベリー収穫のお仕事に就きました。

収穫中のブルーベリーたち :)

ひたすらブルーベリーを獲ってバケツに入れ、自分が収穫できたバケツの数によってお給料が決まる完全歩合制でした。

 

※2023年現在では「お給料が歩合制であっても最低時給は保証しなければいけない」という法律ができています。

…なんだけど、私の働いていた会社ではその保証がなくて 違法に安いお給料でした。。

 

私たちは「コントラクター」という、派遣会社みたいに農家と労働者を仲介してくれる「人を集める係」の会社に入って働いていたので、お給料を左右するブルーベリーのレートもものすごく低かったの。(レートは 日によって変わるものの、だいたい1kg当たり2.3ドルほどでした。ご参考までに)

 

そして気になるお給料は、なんと平均で 1日50ドルでした。

(日本円に換算すると 5千円未満よ…)

 

ファームは未経験だったので良い成績ではないにしても、1日に 7~8時間は働いていたので ちょっとビックリでした。

頑張ってみたら、3日で一緒に働いていた人たちの平均に追いつくことができたのですが、それでも70ドル(そこから税金と家賃が引かれます…!)。

 

同じ会社で働いていた人たちに「どうやって貯金をしているのか」と訊くと、

「ここにいてもお金なんて貯まらないよ。母国で貯めてきた貯金を切り崩して生活してる。みんなビザ延長のためだけに続けているんだよ。」とのこと。

 

そのときの私は、たくさん移動して貯金が減っていたのと「ファームへ来るために費やした10万円はいつ取り戻せるのか?ほぼ不可能だよね」と気づいて、別のお仕事を探すことにしました。

 

★★★

そもそもね、私が働いていたファームは9割が日本人で、全員がビザ延長の目的だけで働いているようでした。

 

日本人は 他の国の人たちよりも忍耐づよいし、母国には「がんばって働いてもお給料が安い」という会社もたくさん存在しているのが事実。

悲しいけど「日本人は低賃金でもマジメに働いてくれる」と、オーストラリアでは安い労働力としてカモにされることも多いと聞きます。

 

私よりも後に来た韓国人グループは たった2日で見切りをつけて出て行ったので、やっぱり「(数ヶ月とか続けられる)日本人は我慢強い」のです。

 

(コントラクターには尊敬する部分や お仕事に繋げていただいたことへの感謝もあって、ご本人を責めたいという気持ちはありませんが) いま振り返れば、私の経験したファームも「紹介料をもらうために日本人をターゲットにする」という構造だったのかな… と思う。

 

そのファームでは人の入れ替わりが激しいからか、退職について伝えたときも引き留めは一切なく、あっさり了解してくれました。

今でも定期的に コピペのFacebook投稿をされているし、そこで働く人たちは「使い捨て」のような扱いになってるんじゃないかな。

★★★

 

日本人をターゲットにした搾取やトラブルを防ぐためにはどうすれば良いのか。

次は、その予防法について書いていくよ。

 

ではまたね!