ブルーベリー畑から逃げてきたお話② カモにされないために

前回に引き続き、ちょっとブラックなブルーベリー畑から考えたこと。

 

★★★

海外生活で「日本人をターゲットにした搾取やトラブル」を避けるためには、どうすれば良いのか?という問題。

それらを防ぐには、そもそも「日本語での投稿を見ない」のがベストだと思う。お仕事を探すときだけでなく、お家さがしでも同じくね。

 

そういうポストは もちろん日本人によって投稿されることも多いものの、他の国の人が不自然な日本語で投稿していることもあります。

彼らがどうして「わざわざ母国語でもない日本語で」募集をかけるのか?といえば、(当然ですが)できるだけ日本人に来てほしいと思われているから。

 

では、なぜ日本人が求められるのか?

・とにかくマジメな性格、約束を守る

・忍耐力がある

・綺麗好き

・大人しい

 

どれも全員に当てはまることではないけれど、私たち日本人は本当にマジメです!

「自分は掃除も苦手だし、たまに遅刻しちゃいます…」という人でも、他の国の人たちに比べれば その不真面目レベルがまったく違ってる。

私は 日本人のきちんとした性格を誇りに思うけれど、世の中には悪意をもって それを利用するような人が (特に海外では)たくさんいるのも事実です。

 

彼らが日本人をターゲットにするのは「募集する側」に何かしらのメリットがあるから。

今はオーストラリアにいるので「日豪プレス」「Jamz.TV」などの日本語サイトを見たことがあるけれど、最低賃金に満たない仕事の求人が多め。(違法なので だいたいサイトにお給料が載っておらず、いざ面接に行くと時給が低いことが発覚するパターン。。)

「英語ができない or こちらの法律を知らない」人が狙われているのかなという印象です。

 

「日本人が経営する日本食レストラン」とかなら日本人を募集したい気持ちは分かる。だけど、基本的に わざわざ日本語で日本人を募るような投稿に「マトモなものはほとんどない」と考えてます。

 

なかには本当にいい人の投稿もあるのでしょうが、あまりにも条件が良いものは詐欺の可能性もあるし けっこうリスキーな調べ方だと思う。

(日本語サイトに掲載されている「ものすごく条件のいい」シェアハウスでは、家賃を払っているのに家政婦のように働かされたり、オーナーから性被害に遭うなどの事件も起きていると聞きます。個人的には、家さがしや物の売買で使うのも怖いです。)

 

★★★

(英語圏にいるなら) ローカルな情報を得るには、できるだけ英語で調べるのが理想だと思う。日本のことを日本語で検索するのと同じことです。

「あらゆることを英語で調べて、分からない単語はぜんぶ辞書で調べる!」のはもちろん勉強になるし、私も余裕があるときには 時間をかけて自力で調べるようにしています。

 

そうは言っても「すべてを英語で調べるのは難しい…」という人もいるはず。(ファーム関連の英単語を知らない私もそんな感じでした。笑)

 

そこまでの余裕がないとき、マニアックな単語が多いときには 翻訳サイトの「DeepL」を使っています。こちらは Google翻訳よりも自然に訳してくれて、とっても便利。

多言語に対応しているので、英語圏でなくても使えるの。

 

私の場合は、知らない表現で「これってどんなニュアンス?」と思う部分だけDeepLを使ってます。辞書と併せて使うと「丁寧な表現なのか、カジュアルなのか…」とかが分かるし、理解がすごく深まってオススメ!

 

これがあれば、英語が難しくても「ちゃんとした日本語で」英語で書かれた情報が手に入ります。すべてのトラブルを防げるわけではないけど、少なくとも日本人だけをターゲットにするようなものは排除できる。

 

学生のときには きちんと勉強したくて翻訳サイトを使う機会が少なかったし、それを使うと勉強にならないような、ズルしているような罪悪感があったの。最初のほうは翻訳してもらうことに抵抗がありました。

 

でもね、「平和な日本で 英語を勉強する」のと「海外に来て 必要な情報を仕入れる」のとでは状況が違うから。日本語サイトだけを見て 大変な目に遭うリスクを負うくらいなら、翻訳サイトを使うのも1つの手段だと思うの。

日本語サイトだけで調べるよりは安全だし、得られる情報量もグッと増えるはず。

 

★★★

私は お仕事探しでもシェアハウス探しでも、日本語サイトを使わないようにしてきましたが、今回は Facebookの日本語の投稿からブルーベリー畑へたどり着きました。

現地に着いて初めて「こんなに日本人ばっかりなのか…!」とビックリしたのが印象に残ってる(笑)

 

いま振り返れば、コントラクターと連絡していたときに「日本人の割合はどのくらいですか?」くらいは聞けば良かったなと思ってます。

コントラクターの人は忙しいだろうし…」とか「質問ばかりで面倒だと思われて 連絡が途絶えたらどうしよう」と思って、遠慮してたの。

疑問があれば、事前にきちんと聞いておくべきだと学びました。

 

自分では焦らないように心がけていたつもりでも、そのときの私は余裕がなく「一刻も早く働きたい!」とすごく焦ったと思う。

そんな状態では まったく冷静に考えられないし、「普段から意識していることでもすっかり抜けてしまったりする」こともあると勉強になりました。

 

不慣れな国にいるからこそ、ハッピーなときも 切羽詰まったときでも「落ち着いて考える」ということ。いろんなトラブルを避けるために、忘れてはいけないと身に沁みててます。何事も経験だよね。。

 

★★★

ブルーベリー畑のお話は、次でラストです!

ではまたね :)